店舗、テナントを探すうえでのポイントをいくつかご紹介いたします。

【目次】

1. 希望の条件を整理する
   • ①賃料
   • ②初期費用
   • ③地域
   • ④広さ
   • ⑤所在階
   • ⑥内装（居抜き・スケルトン）
   • ⑦営業開始時期
2. 資金について
3. 連帯保証人
4. 家賃保証会社
5. 許認可について
6. 物件を調べてみる

１：希望の条件を整理する

①賃料

毎月、貸主に支払う費用となります。
賃料以外にも、共益費、電気基本料金、使用料、塵代等がかかってくる場合が多々ありますので、賃料の額だけに捉われないように注意しましょう。

②初期費用

契約時にかかる、敷金・礼金、前家賃、保証会社加入費用、店舗損害保険料、
仲介手数料 のほか、工事費用や什器、備品、当面の運転資金の費用も計算しておきましょう。 　

③地域

お店を出したいエリア。 オフィス街、繁華街、ローカルエリア、ショッピング施設のどこで出店すれば商売が上手く成り立つか、物件選びの中では非常に重要な要素となります。

④広さ

今後、一人でお店を切り盛りしていくのか、従業員を雇うのかどうか、しっかりと考えましょう。

⑤所在階

駅前（駅近）物件、繁華街、オフィス街、通行量のある商店街の1階路面店舗の物件はやはり賃料が高くなります。
1階路面で出店するのが理想ではありますが、予算をしっかりと見極めてご検討下さい。 2階より上の空中階、地下店舗でも繁盛しているお店はたくさんあります。

⑥内装

「居抜き物件」とは、前の借主が使用していた内装、造作、設備等が残っている物件のことです。 必要なものを引き継ぐことができる場合は、内外装工事費を削減することができますので、最近は居抜き物件を探される方が多い傾向です。 「スケルトン物件」とは、室内が建物躯体のみで内装や設備等が何もない（内装や設備）状態の物件のことをいいます。 居抜き物件に比べると工事費用は高くなりますが、自分の理想の空間を創る事が出来ます。 中途半端な居抜き物件だとかえって工事費用が高くついてしまう場合もあるので、物件の内見時には注意深く物件を精査致しましょう。

⑦営業開始時期

自分の理想に合った素敵な物件とすぐに出会えるとは限りません。 物件を探し始めて1ヶ月で理想の物件を契約できたという話は、ほとんど聞きません。 物件探しに1年以上かかった…、なんてことはザラにあります。 少なくとも3ヶ月～半年くらいは物件探しに時間がかかるものだと割り切りましょう。 ある程度、時間的な余裕をみて営業開始時期を設定される方が良いかと思います。 焦って物件を決める事はオススメいたしません。

2:資金について

小さな店舗・テナントを借りて、開業するとしても、それなりのお金がかかります。 不動産の取得費だけでなく、内装工事、什器や備品、当面の運転資金が必要となります。 開業にあたり、資金がどれくらい必要なのか、しっかりと考えていきましょう。 すべての資金をご自身で準備できれば一番良いのですが、難しい場合は、日本政策金融公庫（旧国金）や金融機関、親やご兄弟からの借入れも検討してみましょう。 お住まいの地域によって異なりますが、政策金融公庫では借入れの申込みから審査まで、少なくとも2～3週間はかかるそうです。 事前にお近くの支店でご相談しておいた方がスムーズにいくかと思います。
（詳細）日本政策金融公庫　https://www.jfc.go.jp/n/service/dl_kokumin.html

３：連帯保証人

賃貸マンションを借りる時と同じように、店舗・テナントを借りる際にも連帯保証人を立てる必要があります。 必ずしも身内（3親等内）である必要はないかと思いますが、事前に連帯保証人になってもらえそうな方を見つけておきましょう。 また、家賃保証会社との契約（加入）も併せて必要となっている場合があります。

４:家賃保証会社

家賃保証会社とは、賃借人（借主）が賃料を延滞したときに貸主に対して立替え払いをしてくれる会社をいいます。 賃借人が保証会社に加入していれば、家主にとっては賃料が滞ることがないのでメリットが大きいです。いわば、貸主の為の「保険」ではないでしょうか。 賃借人は家賃保証会社に賃料総額の80％～100％の保証料を契約時に支払う必要があります。 また1年ごとに更新料が必要となる場合もございます。

５:許認可について

始められるご商売の業種に必要な許認可が何か、事前に確認しておきましょう。 許可関係で思わぬ時間を費やす場合もありますので事前に把握しておきましょう。

（例）

６:物件を調べてみる

不動産ポータルサイトや不動産アプリで物件を調べてみましょう。
SUUMO https://suumo.jp/osaka/
HOME’S https://www.homes.co.jp/chintai/osaka/
アットホーム https://www.athome.co.jp/chintai/osaka/
ただし、あくまで参考程度だと考えてください。 物件の状況は日々変わります。 申込みが入って商談中へ変わったり、条件の変更があったり、解約の予定が延期になったり…と、物件の状況は日々変化します。 これらの全ての物件情報をリアルタイムに更新し、正しい情報を不動産情報サイトに反映させるのは物理的に不可能です。 （人工知能AIの可能性に期待したいものですね） よって、物件掲載中＝100％空室 という図式は残念ながらありえないのです。 また「オトリ物件（客寄せ物件）」を掲載されている業者もいますので、ネット上の情報のすべてが正しいと思い込まないようにする必要があることを付け加えておきます。 不動産情報サイトでご覧になった物件で、気になるものがございましたら、当社までお気軽にお問い合わせください。 最新の物件状況をお調べいたします。